どこにでもある日常。

人生うまくいってません。アイドルが好きです。

『推し、燃ゆ』共感!!!!!!

こんばんは。

 

 

前からずっと読みたかった『推し燃ゆ』を読みました。

 

共感できる部分が多すぎるからなのか、びっくりするぐらい速く読み終わりました。

 

読んですぐの感想と、少し経ってからの感想はかなり変わることがあるのですが、ひとまず読んですぐの今の感想を記録しておこうと思います。

先に言っておきますが、かなりおすすめの一冊です!

 

以下ネタバレを含みますのでご注意ください。

 

 

 

この本は、ある日女性に暴力を振るってしまったアイドルを推している高校生の女の子が、うまくいかない人生に悩みながらなんとか生きていく様子を描いたお話です。

 

私がこの本を誰かに薦めるとしたら、まず推しがいない人に薦めます。

もっと言うと、推しがいる人の気持ちがよくわからないと言う人。

 

私はもう10年以上アイドルを推していますが(ずっと同じ人ではない)、

「アイドルなんかに青春捧げてどうするの」

「そんなにお金かけてしょうもないよね〜」

と言うようなことをたくさん耳にしてきました。

 

もちろん推しがいなくても良いと思うし、むしろその方が幸せだよなと思うこともあります。

 

総額いくら使ったんだろうとか、なんで私は存在すら知られていない

相手のことで悩んだり悲しんだりしているんだろうとか。

 

それでも、自分で推すことを決めて自分で選んでやっている行為なんです。

 

だから否定はしないでほしい。

理解できなくても良いから、こう言う人もいるんだって分かって欲しい。

 

しょうもないことに思えるかもしれないけど、必死になっている人もいるのだと。

 

 

そしてこの本の中で主人公は、勉強が苦手だったり、バイトでミスをしてしまったりする自分について悩んでいます。

 

一生懸命やっているのにうまくいかない。

どうして自分はみんなみたいになれないんだろう。普通になれないんだろう。

 

結局高校も中退します。

 

そんな娘に対して不機嫌な母親、おばあちゃんの死、

就活が思うように進んでないと話すと、コンサートに入っているのに、と言われる。

 

すごくしんどいと思うんです。私と重なる部分が多くてよく分かります。

 

頑張ってるのにうまくいかない、こんな自分になりたかったわけじゃない。

 

きっと唯一自分のことを好きになれる時間であろう、推しのことを推している時にまで口を出され、

そして今推しは炎上している。

 

主人公は自分の無力さを痛感しているわけですが、ここにすごく共感しました。

 

主人公が書いているブログでも言っていましたが、

推しが炎上してSNSに批判的なコメントが書かれても、自分は何もできません。

 

起こってしまったことは事実、だけど大好きな推しを守りたい、でも方法がない。

私も、ファンはちっぽけな存在だな、と何度も思ったことがあります。

 

勉強だってそうです。頑張ったら誰でも出来るものだと思ってたのにな。

自分が何もできないと分かった時が一番、辛いと感じる瞬間なんじゃないかなと思います。

 

 

ついに推しが所属するグループは解散し、推しは芸能界から引退してしまいますが、そんな中で主人公は最後のライブでたくさんのグッズを買って参戦し、今自分に出来る最大限のことをして推しの最後を見守ります。

 

本の中には、推しの存在が人生そのものだ。と言うような表現が何回もで出てきます。

 

そんな存在が危機に陥って、何もできないまま消えて無くなる。

推しが推しでなくなり、人になる。

物語はこのように終わります。

 

推しが引退してしまったあと、主人公は特定された推しのマンションと思われる場所に行きます。

 

そのまま前を通って帰り、部屋でなんとも言えない今の気持ちを、綿棒を投げるという行為でぶつけます。

 

怒りなのか恨みなのか、

私は推しに引退された経験はありませんが、きっといろんな感情が混ざってよくわからないんだろうな、と思います。

 

この物語はハッピーエンドでもなく、きっとバットエンドでもない。

 

ただ、無力な自分に呆れながらもなんとか踏ん張って生きていく主人公の姿に、少しだけ希望がもらえる。

そんな物語だと思いました。

 

他にもたくさん、触れたい細かい表現があるんですが、、、

なかなかすぐに理解して自分の中に落とし込むのは難しいので、中途半端に解釈するのはやめておきます。

 

でもやっぱり推しごとは素敵だな。

私も推しくんのおかげで人生成り立ってるんです。

 

だから推しがいないみなさん、バカにしちゃだめですよ、、、笑

 

 

 

随分長くなってしまいまいしたが、こんなところで終わりたいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

明日も推しくんに笑顔溢れる一日が訪れますように。

 

ではまた。